アルギニンを豊富に含む食事が免疫反応を改善する可能性が研究で示唆される
アルギニンを豊富に含む食事が免疫反応を改善する可能性が研究で示唆される
更新日: 2026年8月4日 04:30
学術誌「Cell」に掲載された画期的な研究により、アミノ酸の一種であるアルギニンと免疫の健康の深い関連性が明らかになりました。
ロックフェラー大学の研究者らは、アルギニンがMHC-1タンパク質の生成に不可欠であることを発見しました。
このタンパク質は、がんやウイルスといった脅威を免疫系に知らせる重要な「警告信号」として機能します。
アルギニン濃度が低いと、これらの信号が活性化されず、体が脆弱な状態になります。
マウスでの実験では、アルギニンを豊富に含む食事が、結腸腫瘍の縮小や、インフルエンザおよび新型コロナウイルスに対する生存率の改善に役立つ可能性が示されました。
七面鳥、レンズ豆、カボチャの種などに含まれる半必須アミノ酸であるアルギニンは、長年、心血管系の健康との関連で知られてきましたが、今回の発見により、免疫監視におけるその重要な役割が浮き彫りになりました。
栄養と疾病の相互作用は複雑であるため、過剰なアルギニン摂取が誰にとっても単純な「万能薬」になるとは限らないと警告しています。
今回の知見は期待を持たせるものですが、研究チームは、アルギニンのサプリメントが患者にとって効果的で手頃な治療法となり得るかどうかを確認するには、ヒトを対象とした臨床試験が必要であると強調しています。
現状では、自然なタンパク質を豊富に含むバランスの良い食事を維持することが最善の戦略です。
