ロシュ、新しいAIスーパーコンピュータで創薬研究を加速
ロシュ、新しいAIスーパーコンピュータで創薬研究を加速
2026年3月16日、製薬大手のロシュは、AIインフラの世界的な大規模拡充を発表し、AI加速型のヘルスケア企業へと転換する大胆な舵切りを示しました。
2,176基のNVIDIA Blackwell GPUを統合したことで、ロシュは業界最大級のハイブリッドクラウドAI工場を稼働させています。
NVIDIAとの長年のパートナーシップ基盤の上に築かれたこの取り組みは、伝統的な10〜15年という創薬開発期間を劇的に短縮することを目的としています。
BioNeMoプラットフォームを活用し、ロシュはAIによる予測と現実の実験室(ウェットラボ)での検証を組み合わせる「ラボ・イン・ザ・ループ」戦略を採用し、創薬の向上を図っています。
研究以外でも、同社はNVIDIA Omniverseを通じてデジタルツインを駆使し、製造の最適化を行っているほか、Parabricksがゲノム解析の効率化を進めています。
ロシュのチーフ・デジタル・オフィサーであるワファ・マミリ氏は、医療において時間が最も重要な変数であると強調しています。
これらの高性能な計算ツールを活用することで、ロシュは創薬における高い失敗率という課題に対処し、バリューチェーン全体で効率を向上させることを目指しています。
製薬各社がAIを中核インフラとして導入を進める中、ロシュの動きは、命を救う医療のブレイクスルーを加速させるために計算能力を優先するという業界の広い流れを反映しています。
