宇宙は予想以上の速さで膨張している、研究チームが確認
宇宙は予想以上の速さで膨張している、研究チームが確認
宇宙は現在の最良の理論が予測するよりも速く膨張しており、これは天文学者の間でハッブル・テンションと呼ばれる謎となっています。
この矛盾は、宇宙の膨張速度を示すハッブル定数の測定方法が二通りあることから生じています。
第一の測定法では、恒星や超新星といった標準光源を用いて近傍の銀河を観測し、約73.5 km/s/Mpcという膨張速度を導き出しています。
第二の測定法では、ビッグバンの名残である宇宙マイクロ波背景放射を用い、67〜68 km/s/Mpcというより遅い速度を予測しています。
最近の大規模な研究により、この食いは測定誤差ではなく、真の物理現象であることが確認されました。
統計的有意性は5シグマを超えており、科学者たちは現在の標準的な宇宙論モデルが不完全である可能性が極めて高いと認めています。
この「危機」は、宇宙を解明するために「新しい物理学」が必要であることを示唆しています。
研究者たちは現在、この差を埋めるために初期ダークエネルギーや未知の基本粒子といった理論を探求しています。
将来を見据えると、次世代の観測施設は、私たちの重力に関する基本法則を大きく修正する必要があるのか、あるいは宇宙を動かしている深部に隠された力が存在するのかを理解する上で不可欠となるでしょう。
