科学者たちがマイクロソフトの量子コンピューティング研究に疑問を呈する
科学者たちがマイクロソフトの量子コンピューティング研究に疑問を呈する
更新日: 2026年6月25日 04:15
2025年2月、マイクロソフト社は量子コンピューティングにおける大きな飛躍として「マヨラナ1」チップを発表し、数年以内の実用な量子コンピューターの実現を約束した。
しかし、この楽観的な見方は科学コミュニティからの強い反発に直面した。
2026年6月までには、権威ある学術誌「ネイチャー」がヘンリー・レッグ博士による批判的な論説を掲載し、マイクロソフト社が用いた主要な検証手法に異議を唱えた。
レッグ氏は、同社の「トポロジカル・ギャップ・プロトコル」ソフトウェアにコーディング上の誤りがあること、また生データが省略されていることを主張し、同社がランダムなノイズを科学的な大発見と誤認している可能性を示唆した。
この批判はマイクロソフト社にとって初めてではなく、同社は以前にも2018年と2021年に関連する二大論文の撤回を余儀なくされている。
批判者たちは、こうした発表が量子産業における「信頼の欠如」を生み出していると主張している。
議論にもかかわらず、マイクロソフト社はトポロジカルなアプローチに固執しており、最近では「マヨラナ2」チップを公開し、自社のソフトウェアは実用的な調整ツールであると弁護している。
この状況は、高度な技術分野における緊迫した対立、すなわち、早急で見栄えのする進歩を求める圧力と、科学的な査読に不可欠で時間を要する厳格なプロセスとの間の葛藤を浮き彫りにしている。
