北大西洋海流が減速している
北大西洋海流が減速している
更新日: 2026年6月16日 08:15
大西洋南北熱塩循環、すなわちAMOCは、地球規模のベルトコンベヤーのように機能する不可欠な海流です。
熱帯地方から北大西洋へ暖かく塩分を含んだ水を運ぶことで、気温を調整し、栄養素を運搬し、地球の気候パターンを安定させています。
気候変動によってグリーンランドなどの氷床が急速に融解すると、膨大な量の真水が北大西洋に流れ込みます。
この希釈により海水の密度が下がり、海流が沈み込んで循環サイクルを維持することが困難になります。
科学者たちは概ね、今世紀中に弱体化の傾向が続くであろうという点で一致していますが、危機的な「ティッピング・ポイント(転換点)」にどれほど近づいているかについては大きな議論があります。
もしAMOCが崩壊すれば、西ヨーロッパの局地的な寒冷化、降雨パターン異常、海面上昇の加速など、深刻な世界的影響が及ぶ可能性があります。
確実性は低いとされていますが、これは地球の気候システムが複雑かつ脆弱であることを浮き彫りにする重要な課題です。
